ピアマスター潜入レポート2020/01/19

ピアマスター(第二期)の取材を行いました!昨年度のピアマスター(第一期)取材に引き続き、ホームページ担当MZMがその様子をお伝えいたします。

そもそもピアマスターとは、なんだったか?

YPSの総力をあげて企画運営しているピアスタッフ・ピアサポート養成講座のことです。ちなみにピアスタッフ・ピアサポートとは簡単にいえば当事者スタッフ(病気や障がいを持つ、本来ならば支援を受ける側の人がスタッフになる)のことなのですが、単純に「当事者がスタッフになればいい」というわけではございません。なぜか?なぜなのか?うーーーん、みなさんにもぼんやりと心に浮かぶでしょう、このモヤモヤを考えていくというのも、このピアマスターの課題の一つです。

では、早速、2020年1月19日の様子を。本日は、前期実習を終えた振り返りを、報告会とグループワークで深めるのがメインでした。

付け足すと、ピアマスターは現場実習に重きを置いています。座学ではなく、実際にこの目で見て、自分で動いてみて、感じ考えることがピアの神髄だとYPSでは考えているからです!

説明が多くなりましたね・・・

気を取り直して、2020年1月19日の様子を。すでに今期3回目の講座です。(取材が出遅れておりすみません)

本日は開始30分前には会場(森の庭わーく)の入口前に受講生の待機列ができるという、気合の入り具合です。開場して始まるまで、各テーブルでは受講生もリラックスした様子。お昼ご飯を食べたり、メモをまとめたり、昨日の雪の天気の話をしたり、そうこうしているうちに会場も人でいっぱいになりました。

13時半、ピアマスター第3回がはじまりました。ここでいきなり、歌を歌います。もちろん全員で!「情熱のピア」(永遠なのか本当か、ピアの流れは続くのか~♪) 昨年とは違う流れに驚く間もなく歌の勢いに流されました。皆さんから「いい歌だー」「一体感だねー」など声があがっていましたね。やらせじゃなくて素だからすごい!

ここからは、真面目に実習報告会が行われました。実習は、病院、訪問看護ステーション、グループホーム、生活支援センター、地域活動支援センター、自立訓練施設、A型事業所といった様々な場所に受講生が分かれて行ってきたそうです。持ち時間一人二分で話すのは大変だったと思いますが、そんな報告会で印象に残った受講生の言葉を抜粋して書きます。

プログラム参加をする中で自分は何ができるのか考えて臨んだ。/ (あえて)訪問看護師さんは利用者さんとタメ語で話しながら関係をつくっているから、利用者さんも心を開けるのではないか?/ 支援者が心を開かないと利用者も心を開かないという言葉がグサッときた。/ イベント企画したい。/ 話を深く入り込んでいいのか悩み、当たり障りのない話が多くなった。/ 行くだけで精いっぱいでピアスタッフとして何ができるか考える余裕がなかった。/ (人間観察してた)/ 利用者さんを外見で判断してしまうところが自分にありよくないと思った。/ 話すこと行動することだけじゃなく居場所をつくるのもピアだ。/ あるある話ができて楽しかった。/ 作業だけで終わっていまい、自分からコミュニケーションしたかった。等々

受講生のみなさんは実習に行かれて、色々気付きがあったようです!

その後、グループワークを行いました。

①実習にいってみて~ここだけの話、本音トークしませんか?

②次の実習目標は?次はこうしたいなど意気込みをどうぞ

二本立てです!

各テーブルで、ああでもないこうでもないと、話が弾む中、私もちょっとグループで意地悪な質問「事業所でスタッフがどんな支援をしているのか、真似をするだけじゃ、ピアスタッフじゃないですよね?」を投げかけてみました。それに対して、「事業所のカラーを見極めないと、自分の主観だけで支援しても馴染まないから、その前段階としてスタッフさんの様子を観察する必要がありますよ」「支援者さんのやり方を知ったうえで、さらに自分の経験から利用者さんの気持ちを推し量って接するようにしたい」と受講生からコメントが。なるほど、私も勉強になります!

グループワークを経て、次回実習目標の発表です。印象に残った受講生の言葉を抜粋して書きます。

作業を教えてもらいつつ、その中で共感をしたい。/ 対話路線、その中で自分のことを覚えてもらえればいいな。/ ピアは生き様を見せること。歌を歌うのが苦ではないので、みんなで歌う機会があればやりたい。/ 所属するB型事業所との違いを見てきたい、コラボも提案したい。一日しっかり実習したい。/ 人との出会いを大切に、人との関係を深められるように。/ 自分のことを話すとき、上から目線にならないように。/ 働くことの楽しさを共有したい。/ 利用者さんの名前を覚えて帰りたい。施設長の思いを聞きたい。/ 話しかけられたくない人の対応を学びたい。/ 自分のリカバリー体験を話せたらいいな。/ 利用者さんの思いを大事にしたい。/ 利用者さんとの関係をつくりたい。等々。

自分の出来てること、まだなところを見つめ、人それぞれ目標を立てることで、その次へと繋がりそうですね。

本日終盤、先輩ピアスタッフ・ゲストの方からお話がありました。

Yさん:リカバリーストーリーは健常のスタッフにはできないことなので、ぜひ話してみてください。心を込めて話すのでエネルギーを使いますが、エネルギーをかけた分利用者さんから返ってくるくるものがあります。構えずに自然体で実習を受けてください。

Kさん:失敗や反省が大事なので、そのために実習を活用してほしい。寄り添って、思いやって、共感できるのがピアの大事なところだけども、そのためには自分を大事にしないと何もできない。体調管理を始め、自分の強みを知ることも忘れないでほしいです。

A先生:明確なカリキュラムがないピアマスターはピアが作り上げているものそのもの。ピアスタッフなるということよりもピアの目線を大事に事業所を見てフィードバックするやり方をぜひしてほしいです。ピアには不安や孤独を共感してもらえるというつよみがあります。体験は違えども経験はしています。

貴重なお話をありがとうございました。ピアスタッフ・ピアサポートへのヒントがたくさんありました。

ピアマスター第3回、最後に「リカバリー唱歌」と「ピアたち」を歌って締めくくりました。

すこし皆さんお疲れ気味?それだけ中身の濃いピアマスターだったのでしょうね!

次回ピアマスター第4回は2月16日(日曜)13:30~です。

受講生はそれまでに後期実習があり、その振り返りをするそうです。

ぜひピアマスターにご興味ご関心を持たれた方、YPS事務局までご連絡ください。次回見学など可能な範囲でご案内させていただきます。

実習を受け入れてくださった事業所、ご関係者の皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

ホームページ担当 MZM

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